私達の身体には霊と魂がいます。身体が死んでしまえば寿命(一般的に800年〜1000年)まで何回でも「あの世」に戻らなければならない「霊」と消
滅してしまう「魂」が共同して身体を動かしています。
霊の立場に立つと、生きている今の状況を激変させることはほとんど無理なので、「次に生まれ変わった時に今よりも良い環境で生きるため」に「どのよう
に死ぬか」が大切になり、これをサポートするのが宗教なのです。
(一般的な宗教は生きている時の幸せよりも、死んだ時が幸せかどうかが大切なのです)
魂の立場では、魂は死ねば消滅しますので、出来るだけ楽に、苦労しないで生活することを望みます。
これらのことにより、霊と魂のどちらが強いのかにより・・・・
霊が魂より強い場合は「宗教」に強い関心を示し、魂が霊より強い場合は「宗教なんて」と無神論者的になります。
よって、宗教が必要か、不必要なのかは霊か魂かどちらが強いのかという立場により変わるものなので、同列に論議するのは意味の無いことです。しかしなが
ら、霊と魂の事が理解出来たなら、宗教の必要性が認識されるでしょう。また、偶然たまたま起こった事だと思っていた事柄が、必然的に起こっていたという
ことも理解できるようになると思います。
霊にとって最大の目的は、子供が出来た家の先祖から何としても許可をもらって、この世に生まれ出て、この世で善行を行い、ランクを上げて神の国に戻る
事です。
子供が生まれるようになると、その子供の先祖達がその子供に乗って行ってくれる霊を募集します。その子供に乗りたい霊は一生懸命に「ご先祖方、私を指名
してくれれば人間界(この世)に行ってもあなた方を助けるように先祖まつりをしっかりします」とアピールをして、指名してもらえるようにがんばります。
ご先祖たちが「あなたなら」と霊を指名して、OKを出します。
晴れて指名された霊は、魂と一緒に子供として人間界に生まれます。いろいろ知っている霊と何も知らない魂が一緒になって体をコントロールするのですが、
人としての性格はほとんど霊の性格が受け継がれます。
あの世での霊は、運命階段のレベルを上がろうと思ってもほとんどの霊は手段がありません。どんなに努力しようとしても、どうしようもないのです。
そこでこの世の役割が重要になるのです。
霊の場合は、子孫がおまつりをしてくれることで上がることが出来ます。つまり先祖様はこの世の私達の先祖まつりだけを頼りにしているのです。
この世の私達にとって、自分の行いだけで運命階段を上げる事が出来る素晴らしい場所がこの世なのです。あの世に戻れば子孫を頼りにしなければどうしよう
もない事が、この世に生きていれば誰も頼らずに自分だけで出来るのです。
そんなに素晴らしいこの世にやっと生まれ出る事ができた人が、金や色恋沙汰で時間を浪費している現在の状況を見るにつけ、何と勿体ないことをしているの
かとため息をついているのが神々様です。
「人はなぜ生まれてきたのかを考える時、その人はその家のご先祖の誰かといろいろ約束をして生まれてきています。産
んでくれと頼んだ訳じゃないとよく子 供の口答えの言葉を聞きますが、大きな間違いです。
自分が立候補してこの世に出てきたのです。このことを自分が理解すれば、ご先祖に対して
どうしなければ いけないのかと言うことも自ずからわかってくると思います。」(みおや様のお言葉)
「私達はこの世に生を受け、自分の一生をこの世で送るため長い待望の時をあの世で過ごしてきたのです。
この何十年間という自分の生の時間を本当に大切に思い、大事に過ごして下さい。楽しく充実した時を過ごすため、先祖方との約束はきちっと守りましょ
う。」(みおや様のお言葉)